先輩からのメッセージ

学生の時から病院見学をさせていただき、その際に往診や、看護師さんと一緒に訪問看護についていったりしていました。実習が終わった後は、院内で働く医師と話す機会をいただき、上級医や指導医の先生方の人となりや医師としての姿勢に触れて、自分も医師になったら川崎協同病院で働きたいと思うようになり当院を志望しました。

川崎協同病院は、非常にアットホームな病院で、上級医や指導医の先生方が優しいので、緊張することなく日々の業務に集中出来ています。やはり研修するうえで、どんなことも安心して質問できる環境はありがたいです。また川崎協同病院では、重要なことは、一人では決めずに朝のカンファレンスで全ての医師のいる中で決めるようにしています。そのような風土がある職場です。

ある末期の癌患者さんの担当医としてつかせてもらった時のことでした。もともとホスピスのある病院に入院の希望を出していたため、当院から救急車でホスピスのある病院に転院搬送される際に、指導医から勉強のため救急車の搬送についていくように言われてついていきました。病院に到着後も呼吸状態が良くなく、苦しそうに呼吸する患者さんに何も声をかけることができず、患者さんの病状説明をして病室を出ようとしたとき、それまで苦しそうに呼吸していた患者さんが当然病室に響き渡るおおきな声で「先生、ありがとう」と声をかけてくれました。本当に苦しい中でかけてくださった言葉は今でも鮮明に覚えています。

病院自体の規模は大きくないかもしれませんが、川崎の地域に根差して地域医療をしている病院です。患者さんの病気だけでなく、その方の社会背景にも目を向けていくことの大切さを日々の研修のなかで学んでいます。また上級医や指導医の先生方が本当に優しくて面倒見がよく、病院全体で研修医を育てようとする雰囲気が感じられるのが当院の魅力だと思います。