先輩からのメッセージ

川崎協同病院周辺の地域は、多様性があり、中には必ずしも今の生活に満足しているとは言い難い方々も多くいる印象があります。そのような社会的困難を抱える患者さんに対して、単純に病気を治しただけでは、生活環境などの根本的な問題が解決していないので、再び具合が悪くなって病院に帰ってきてしまいます。川崎協同病院では、医学的側面だけでなく、多職種と連携しながら幅広い視点で患者さんが抱える問題を捉え、患者さんのニーズに応える医療を学べると感じたため、志望しました。

アットホームでとても楽しい雰囲気の職場だと思います！コミュニケーションを取ることが好きな先生が多くいらっしゃるので、いつも医局では様々な話題が飛び交っており、私たち研修医も楽しく参加させてもらっています。また、医師の人数は決して多くはないですが、だからこそ上級医の先生方一人一人と密に関わりをもつことができ、診療科に関係なく気軽に質問などもできています。

受け持ち患者さんに社会的困難を抱えている方がおり、医学的な治療はある程度目処が立っている中で、退院後の生活環境を整える必要がありました。生活保護の申請や退院後の住居探しなど、SWが主体となって動いている中で、私も患者さんと一緒に相談の場に参加させていただいたり、退院後どうしていきたいのか患者さんの思いを時にはベッドサイドで1時間以上かけてお話しを聞いたりしました。退院の際に、患者さんから「色々お世話になった、ありがとう」と感謝の思いを直接伝えていただけたことがとても嬉しく、印象に残っています。

人と人との距離が近いところが一番の魅力です。病院内でスタッフ同士がすれ違うと必ず挨拶があり、当たり前のことかもしれないですが、顔馴染みのスタッフが増え、とても温かい気持ちになります。そのため、医師同士はもちろん、看護師、リハスタッフ、事務、SWなどの他職種にも患者さんについての相談がしやすく、日々多職種連携を感じることができます。また、地域住民の方々との距離も近く、地域のニーズに応えながら柔軟に対応する地域医療を間近で見ることができます。